テトラサイクリン歯とは？変色歯でもホワイトニングできる？

歯が変色する理由の一つに「テトラサイクリン歯」があります。1962年に、Daviesにより報告された疾患で、歯の形成期（12歳くらいまで）にテトラサイクリン系の抗菌薬を摂取しつづけると、歯が灰色に変色するもので、歯の中にとりこまれた薬剤がTC-リン酸塩を形成しこれが光化学反応をおこし、黄色～褐色に変化するものです。よって光が当たる、前歯部（まえば）から小臼歯、および第一大臼歯に、左右対称に発現します。3歳までに摂取した場合はその80%にテトラサイクリン歯が発現すると言われています。程度によって分類分けされており、1～4度に分けられ、2度から縞模様が歯に現れ、4度ではほぼ全ての歯に強い縞模様が現れます。こうした歯の方でも軽度であればホワイトニングは可能です。ですが、前述した通り、光に反応しやすいので、ホームホワイトニングを併用し、歯の表面はもとより、中からも光を使わず、じっくりホワイトニングする必要があります。当院ではオフィスホワイトニングを16本以上照射するかたで、ホームホワイトニングと併用する場合、ホームホワイトニングのキットが500円引きで購入できます♪あきらめずに、がんばって下さい。応援します！
 

◆ 変色度合（Feinmanらの分類） ◆

F1（第1度）	淡い黄色、褐色、灰色で歯冠全体が一様に着色されていて、縦縞が見られないもの。
F2（第2度）	第1度よりも濃く歯冠全体が一様に着色されていて、縦縞が見られないもの。
F3（第3度）	濃い灰色、青色がかかった灰色で縞模様を伴うもの。
F4（第4度）	着色が強く、縞模様の著明なもの。